2012年1月アーカイブ

経済のグローバル化が進展する中で、海外広報の重要性はますます高まっています。経済広報センターが行った「第10回企業広報活動に関する意識実態調査」(20093月発表)によると、重視する地域として上位に上がったのは中国(47.3%)、北米(33.5%)、東南アジア(ASEAN)(33.3%)、欧州(28.6%)でした。このうち、2005年の調査に比べて増加したのは中国と東南アジアでした。

以前、とある中国メディアの東京支局長は「何をどのような目的でPRするのかを明確にしておかなければ長続きしないだろう」と述べていました。この点を踏まえて、海外広報を実施するうえで、覚えておきたいポイントは「海外メディアに対する理解を深める」、「信頼関係を築く」、「グローバルな視点を持つ」ことだと思います。

 

海外メディアに対する理解を深める

国内のメディアでも、相手がどのようなメディアであるかを知っておくことは必要不可欠ですが、同様なことは海外にも当てはまります。日本では全世界の100を超える海外メディアが主に東京を拠点に取材活動を行っています。しかし近年、海外メディアの興味や関心が中国などに移り、日本に対するそれが相対的に下がっていることは否めません。また、メディアを取り巻く経営環境が厳しさを増していることから特派員の数を減らしたり、支局を閉鎖したりしたメディアもあります。

海外メディアと一口に言っても、欧米系とアジア系でも興味や関心が異なります。大まかにいうと、欧米系は「グローバル社会における日本」、アジア系は「自国と日本の関係」という視点で取材を行っています。このように海外メディアの特徴や視点をよく理解することが重要だと思います。

 

信頼関係を築く

相手を理解し、かつ相手に理解されるには"face to face"のコミュニケーションが大事であることは言うまでもありませんが、海外メディアというだけで必要以上に慎重になる企業が少なくないようです。言語などの面でやむを得ない面はあるものの、海外広報を強化するなら、定期的なコミュニケーションの場を作ることを是非心がけてほしいと思います。よほど大きなニュースでなければ、単にプレスリリースを送るだけで記事になることはほとんどありません。自社に対する理解を促す意味で、海外メディアを対象にした懇親会や工場見学会は効果的といえます。

 

グローバルな視点を持つ

自分の会社を「国内シェア何位」というように紹介している日本企業が多いですが、ある欧米系通信社の特派員は「我々が知りたいのは『世界シェア』です。海外メディアに接する際はグローバルな視点での発言を心がけてほしい」と述べています。また、「英語による情報開示の充実」のニーズが欧米系のメディアから高いことも付け加えておきます。

 

中国中央電視台が伝えた震災報道

昨年の東日本大震災は海外メディアにとっても衝撃的なニュースでしたが、中国中央電視台(CCTV)の東京支局長に伺ったところによれば、「東日本大震災が発生した当日、3人いる支局員のうち、2名がすぐさま車で仙台に向かった。高速道路が閉鎖されていたので、一般道でひたすら仙台に向かった。途中、福島からレポートを行い、仙台に着いたのは翌12日の夜だった。海外のテレビ局としては最も早く現地からリポートを送ったのではないか」と述べていました。ちなみにこのときは、香港などから取材応援のために7名の記者が緊急来日したそうです。

CCTVの看板ニュース番組「新聞聯播(シンウェン・リェンボー)」で東日本大震災の状況を伝える映像が今でもCCTVのウェブサイトに残っています。映像はかなり生々しく、その日のことを弥が上にも思い出されます。
http://news.cntv.cn/program/xwlb/20110312/109615.shtml

http://news.cntv.cn/program/xwlb/20110312/109629.shtml

(T)

21世紀的駅

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正月早々楽しいニュースがありました。

山手線に新しい駅ができるんだそうです。

場所は品川と田町の間だそうです。

山手線、40年ぶりに新駅...品川―田町間(読売新聞、14日付)

 

山手線と京浜東北線が停まる駅になるということで、京浜東北線を通勤に使っている身としては若干ながらも通勤時間が増えるのか、という思いもありますが、反面、どんな駅ができあがるのかが楽しみです。

 

山手線と言えば小林旭の「恋の山手線」(当時の読みは「やまてせん」)ですが、この歌は日本コロムビアから1964年にリリースされました。山手線の駅名を歌詞に織り込んだコミックソングです。

東京オリンピックの年ですね。

改めての東京プロモーションの意図があったのかもしれません。

この新駅のニュースで現在の山手線内の最新の駅が1971年に開業した西日暮里だということを知りまして、となると「恋の山手線」の歌詞に織り込まれていない新大久保と浜松町も新しい駅なのかなと思って調べたらそれぞれ大正3(1914)年、明治42(1909)年に開業してました。洒落て織り込むには駅名が長過ぎたということですかね。

駅の情報はJR東日本の「鉄道・駅のご利用案内」ページ中の「駅情報検索」からどうぞ。

 

閑話休題。

 

で、新駅ですけど、ニュースが流れたとたんにTwitterでは駅名を考えるハッシュタグが作られて、投稿が盛り上がっていました。

こういうのを見ると、Twitterって、かつての深夜放送のハガキ投稿者やビックリハウサーに比肩する、デジタル時代のスピーディなネタ披露には絶好の場なんだなって思います。

きっと2ちゃんねるでも同様だったかと思いますが、個人的には掲示板システムよりもTwitterのタイムライン+ハッシュタグの方がとっつきやすいのでTwitterのことを書いている次第。

「山手線の新駅名を考える」ハッシュタグの顛末はTogetterでまとめてあります。

私がいいなと思うのは「ネーミングライツ」ですね。

これでたとえば1年ごとに駅名が変わるということになれば、路線図のすり直しや車内アナウンスの再録需要が継続的に発生するため景気の底上げが期待できるでしょう。

 

さて、新駅ですけど、あのロケーションだと地下鉄や私鉄との乗換駅ではなく、スタンドアローンで自己完結してる駅ということになるかと思います。

新駅の売りとしては、レトロ趣味とか動物駅長などといった話題の作り方ではなく、「最先端」をきっちり盛り込んで、駅を再発明するくらいの意気込みで開発していってほしいものだと思います。

 

最先端の柱はSuicaPASMOなどのICカードや、携帯電話・スマートフォン・タブレットなどのデバイスを活用したワイヤレスの情報伝達になるだろうと思います。

SuicaPASMOをわざわざ取り出してタッチしなくてもポケットに入れたままで通れる改札は必須でしょうね。これの開発にあたってはペースメーカーなどの体内植込み型医療機器を使ってる人のことも考慮してほしいと思います。

あるいはお店の前を通っただけで増えていく「通りすがるだけクーポン」とか。

 

デジタルサイネージも3Dや匂いを放つのは基本として、前を通る人のデータに応じてそれぞれが違う映像を見られるようにできればすごいですが、これはヘッドマウントディスプレイじゃないと無理そうなので、個別的な情報提供は携帯電話などにプッシュで情報を送るスタイルですかね。

 

職業柄の希望を言うと、駅構内と改札外にちょっとしたイベントや展示が行えるスペースを作っていただけるととても嬉しいです。とくに構内であれば、乗っていた山手線・京浜東北線から一瞬下車して見ていく、参加していくことができるのでかなりのインプレッションが見込めそうですしね。

 

早くできないかなーの新駅なんですが、開業予定は2020年ごろなんだそうです。

意外と未来の話なんですね...。

いくつか希望も書きましたけど、その頃にはIT技術をはじめ、世の中のいろんなことが様変わりしちゃってるんでしょうね。

 

ともあれ、その中で「これぞ現代の駅」と言えるようなものが出来上がることに期待しています。(MS

小道具

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仕事柄でしょうか、映画やTVドラマなどを見ていると、画面に映る家具家電や、俳優が使っている・身に着けている小道具が気になることがあります。

 

民報のTV番組ではほとんどの場合CMスポンサーがついていますので、番組中ではスポンサー企業の店舗・商品などが優先して使われます。ハードディスクレコーダーの普及でCMの効果が低下している昨今では、ある程度の対価を払って番組内で企業の商品を登場させる「プロダクト・プレイスメント」も増えています。さりげなく忍び込ませる程度のものから、特定企業の商品をあからさまにアピールするケースまで様々です。

 

途中にCMを挟めない映画では、後者に近い手法で協賛企業の商品が色々な場面で映り込んだり使われたりするシーンが目立ちます。現在公開中(20121月現在)の「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」では、協賛しているApple社の製品がこれ見よがしに登場していました。同じスパイ映画でも、「007」シリーズはソニー・ピクチャーズ系列のコロンビア映画作品なので、ジェームズ・ボンドが使うPCはもちろんソニーVAIOです。どちらもアクション満載の肉体派スパイなのだから、もう少しへヴィデューティーなデジタル機器を使えばいいのにと思うのですが...。

 

企業の商品の宣伝目的以外に、映画やドラマの舞台となる時代を再現する手段としても、小道具は活用されています。昭和から平成など、十年単位での時代設定を表現するのには、ファッションのほか、車、テレビや生活家電などが思い浮かびます。古めかしいブラウン管のテレビや、フェンダーミラーの付いた角ばった車が映ると、「あぁ、大体何年くらい前の話か」と具体的にイメージしやすいのではないでしょうか。

 

ただ、比較的最近、例えば現在から10年未満程度の時間の流れを表現するのに一番効果的な小道具は「携帯電話」だと思います。携帯電話の進化は本当に速いですから、俳優の服装やメイク、髪型などでは表現できない短い期間でも、携帯電話を持ち替えるだけで、時間の流れをある程度感じることができるのではないかと思います。昨年10月~12月にフジテレビ系列で放送されていたドラマ「蜜の味」では、出演者の携帯電話を画面の小さな二つ折りタイプから最新のスマートフォンに替えることで、2003年から2011年という8年間のスキップを表現していました。さらに時間を遡るなら、あの肩から提げる巨大な携帯電話、いわゆる「ショルダーホン」が出てくれば、1990年代前半のバブルの頃だと想像できるでしょう。

 

携帯電話といえば、ちょっと前述のスポンサー絡みの話に戻りますが、携帯電話会社のCMは非常に放送回数が多く、人気タレントを起用したCMを色々な番組で流しています。そこでちょっと疑問だったのが、もし携帯電話会社がスポンサーに入っているドラマに、競合他社のCMに出ているタレントが出演していたら、どちらの携帯電話を持つのか?ということ。

以前、D社が提供するドラマの主役を、S社のCMに出演している女優さんが演じていたことがありました。果たしてどちらの携帯電話を使っていたか...。D社にもS社にも携帯電話を供給しているメーカー製の、外見がほとんど同じ携帯電話を使っていました。なるほど、一見するとどちらの携帯会社の端末かまったく分かりませんので、両社に体面が保てます。色々と工夫しているなぁと感心したものです。

 

こんな風に、映画やドラマに出てくる小道具に注目して、バックグラウンドをあれこれ想像しながら見てみるのも、結構楽しいかもしれません。肝心のストーリーはまったく頭に入らないかもしれませんが...。(SI)

 

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