夏がくれば思い出すこと、あるいは市谷亀岡八幡宮について


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夏がくればーとかいいつつ…尾瀬を思い出すどころか、むしろ立秋もとうに過ぎてしまいました。残暑お見舞い申し上げます。エントリーもひと月以上あいてしまいまして申し訳ありません。どちらかといえば、すでに過ぎゆく夏とかいろんなものごとに思いをはせる時分ですかね。ああ、今年の夏は鰻たべてなかったなあ…。

いちおうPRにひきつけますと、「夏がくれば思い出す(はるかな尾瀬♪)」とか、「土用の丑(には鰻)」、「ツーといえばカー」、「AときたらB」みたいな、「あるモノやコト」と「それとは別の、あるモノやコト」の組み合わせ・対応関係をつくってゆくこと、「A」を見聞きした人に自ずから「B」(という企業・商品etc.)を連想してもらえるようにすることは、私たちの仕事の目指すところの一つと言えます。

お仕事の事例はここでは名前とか出しにくいもので、かわりに当社のある市ヶ谷の、小さな神社をご紹介(勝手にPR)させていただければと思います。市ヶ谷で神社とくれば、そこは時節柄、靖国を連想される向きが多いことでしょう。まさに当地の知名度トップシェア神社といって異論はないかと思われますが。そんななか、このエントリーを読んでいただいた方には、また違ったお宮さんが市ヶ谷にあるんだなということを心のどこかにとめていただければと、そう思う次第であります。…無理やりですね。というか正直にいうと、たんなる個人的な歴史趣味とお散歩によるエントリーです、毎度まことに恐れ入ります…。

さて、JR市ヶ谷駅から外堀にかかる橋を渡って5分ほど。防衛省方面に少し歩き、靖国通りからビルの間の路地に入って、ゆるゆると坂をのぼってゆきますと、すぐ正面に小高い丘というか、階段が見えてきます。いちばん上の写真は、ビルの隙間を曲がったあたりから撮ったカットで、下の写真はその階段。この上に、「市谷亀岡八幡宮」という神社が鎮座しています。いわゆる“八幡さん”です。

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大通りが近いのに、あたりはなんだか時間の流れがゆっくりでした。階段をのぼっていくと、途中、左手に“お稲荷さん”のお社も。

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お狐様はちょいと凛々しげ。

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八幡さんより先にご由緒を書いてしまうと、こちらのお稲荷さんのお名前は「茶ノ木稲荷」、弘法大師空海が御鎮祭されたのが起こりと伝わります。この丘というか山の地主の神様で、古来この地は「稲荷山」と呼ばれたそうです。お大師様由来が本当かどうかはともかく、このお山一帯は昔から聖地として崇敬されてきたのでしょう。市ヶ谷の土地神様なわけですね。

階段をのぼりきって鳥居をくぐると、八幡宮の境内はこんなかんじ。

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ちなみに昨日8月15日は、ここ亀岡八幡の今年の例祭の日でした。同じ神様を祀る深川の富岡八幡宮も8月15日に例祭がありまして。あちらのお祭りは江戸三大祭の一つの深川祭として名高く、富岡八幡も400年くらいの歴史があります。

一方で、当地の亀岡八幡の歴史もけっこうなものです。社伝では、江戸城を築いた武将・太田道灌が、文明年間(1469-87年)に、江戸城鎮護のために鎌倉の鶴岡八幡宮から八幡神の分霊を勧請したのが起こりとされ、それで“鶴”に対して“亀”の名前がつけられたとされています。当初は江戸城の市谷御門内にあったのが、その後、土地神様の茶ノ木稲荷のある稲荷山に引っ越したとのことです。江戸時代には、五代将軍徳川綱吉のお母さんから寄進をもらったりして、境内は人形浄瑠璃とかが催されて賑わったそうな。

ただ、じつはもっとさかのぼって、市ヶ谷が鶴岡八幡宮の所領となっていた鎌倉時代の創建か―? との説もありまして。もしそうだとしたら700年近い歴史があることになります。古いもの好きな私などは、東京にこれだけ古いものが残っていると、けっこう嬉しくなります。

古い社殿が残っているという意味でなく、土地の古い記憶が今も息づいている―みたいな(なんか感傷的ですが)意味です。神社自体は、やっぱり空襲で全焼してしまいました。下の現社殿は、昭和37年に再建されたもの、とのことです。

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市ヶ谷といえば、こんな神社も残っています。皆さんの周りにも、どこかしらに何らかのお社がきっとあると思います。平和がつづいて、そんなお社がいつまでも大切にされてゆくといいなあ―と思います。 (TM)

驚きを引き出してこそ・・・?


先日、最寄駅に向かう道すがら、自宅近くの公園から今年初めてのセミの声が聞こえてきました。七夕も過ぎ、いよいよ本格的に夏が始まりますね。どうやら、今年は東日本ではとくに暑くなるようです。

夏の思い出ということで、印象に残っているのは子供の頃の肝試しです。小学生の頃、町内会の夏祭りで、肝試しの仕掛け人になったことがあります。お寺の境内の木からこんにゃくをぶら下げたり、手首の形をしたゴム製のレプリカを道に置いたり、お化けに変装し木陰から飛び出す配役を決めたりして、町内の大人から子供までをこわがらせることを楽しんだものです。

ときには、予想していたようなリアクションをしてくれない人や、想定外のコースに外れてしまう人などももちろんおりました。せっかく工夫して作った血のりに、まったく見向きもされないこともありました。

こんなとき、「人間は一筋縄ではいかないものなんだな・・」と、子供ながらに感じたものでした。そして、最初の挑戦者によってリアクションが薄かった仕掛けは、次の挑戦者が来るまでに改善した結果、より満足の行くリアクション(?)につなげることが出来ました。

話をPRに、ということですが、広報の仕掛け人として仕事をしている者としては、メディア関係者の方々に新鮮な魅力や驚きを感じてもらうことは、記事化してもらうための、重要な要件の一つだと思います。ただ、想定していたようなリアクションをしてもらえないこともやはりあります。そんな時は、一度実践したプランを反省し、新しい手法を取り入れ、再度チャレンジをしたりします。裏方として、相手のことを想像しながら工夫や試行錯誤を重ねる、という面では肝試しの仕掛け人とも通じるものがあるのかもしれません。

今年の夏も全国の遊園地やテーマパークで様々なお化け屋敷等が展開されることでしょう。おおいにこわがって冷や汗をかき、涼しくなるためにも、久しぶりに訪れてみてはいかがでしょうか!?

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勝負の分かれ目


ちょっと前になりますが、日帰りで青森県に出張する機会がありました。この地で初めて「東奥日報」を手に取りました。日本ABC協会「新聞発行社レポート 普及率」(2012年7月~12月平均)によれば、青森県で最も読まれている新聞の第一位が「東奥日報」(販売部数24.8万部 以下同)、第二位が「デーリー東北」(17.1万部)、第三位が大きく離れて「読売新聞」(2.7万部)となっています。「東奥日報」の世帯普及率は約43%に達し、「デーリー東北」を加えると県内のおよそ6割の世帯がどちらかの新聞を読んでいる計算になります。

「東奥日報」や「デーリー東北」のような地方紙は全国紙と違い、取材にかけられるマンパワーに限界があります。このため、共同通信や時事通信といった通信社と契約をして、送られてくる配信記事を報道部や整理部のデスクが取捨選択を行い、紙面を組んでいきます。

戦前は同盟通信社という同じ会社だった共同通信と時事通信ですが、現在ではライバルとして、しのぎを削っています。ただ、どちらの配信記事を使うかと言えば、多くの地方紙のファーストチョイスは共同のようです。理由はよくわかりませんが、共同は加盟社(地方紙を含めた国内の主な新聞社、テレビ局、ラジオ局が加盟)の出資によって成り立っている社団法人であることと関係があるのかもしれません。

一方の時事は共同と同じように一般ニュースもカバーしますが、個別企業の動向を含めた経済ニュースや行政情報に強みがあるほか、「Yahoo!ニュース」への記事提供を国内の通信社としては唯一行うなど、共同とは違った存在感を見せています。

一見地味な存在の時事ですが、経済報道に強みを持つ報道機関であることを再認識させてくれる「勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語」(下山進著)という本があります。発売が1999年11月ということで、自分が企業の広報担当者として悪戦苦闘していた時期と重なります。当時の上司から「面白いから読んでみたら」と勧められて以来、今でも読み返すことがあります。時事、外資系通信社そして日本経済新聞社による金融情報端末を巡る攻防や東京三菱銀行の合併スクープの内幕などが描かれたノンフィクションです。広報やジャーナリズムに関心がある方にお勧めしたい一冊です。ちなみに著者の下山氏は作家ではなく、現在でも出版社に勤務されているそうです。   (T)

モノゴトは名前が9割、かもしれない。


既にご高承の方もいらっしゃると思いますが、トークスはFacebookページを開設しておりまして、平日は毎日更新されています。とはいえ実のところ更新されてはおりますが開設から今年の3月まではずーっと会社の入ったビルの前の空の写真を、4月は花の写真をアップしているだけだったりします。

そんなわびしいFacebookページの更新ですが、5月から新たなシリーズで、植物の栽培写真日記をつけています。

東急ハンズで、屋内でできる育成キットを買ってきて、毎日水をやってたらずいぶん育ちました。芽が出た時のやった!感ですとか、やってる方は思いのほか楽しいです。

植物の芽生え

おそらく植木鉢の中には四隅と中央の5つの種が入っていたと思うのですが、ひとつは発芽しなかったようで、3つのコーナーとセンターの4本が育っています。こうなると鉢を回しても場所を間違えることがありません。その上、みんなすくすく育っています。

よく育った植物

となると、それぞれに名前をつけたい!という欲求にかられるのですが、なんとか踏みとどまっています。

名前をつけない理由は大きく言って以下の2つです。

(1) 個別性が高まるため、互いを比べて優劣をつけたくなってしまう

(2) 万一枯れたときの落胆が倍増する

なので、今朝も名前を呼ぶことなく、みんなおんなじに育っていってくれよと胸中つぶやいて水をかけているのです。
名前とはことほど左様にモノゴトに対する人の認識において重要なポジションを担っています。

スピッツはかつて「名前をつけてやる」と歌いましたが、歌詞がちょっと難しくて「名前をつけ」たらどうなるのかよくわからないのですが、いずこの本か映画だったか、悪魔は名前を呼ばれる(知られる)と「私の負けだー」と言って去って行ったりするようです。

名前を呼ばれる=支配される、というような仕組みの話だったかと思います。

さらに、かなり古い本で恐縮ですが、カート・ヴォネガット・ジュニア(当時はまだジュニアがついてました)に「猫のゆりかご」という作品がありまして、この中で重要な役割を果たすのがボコノン教という新興宗教なのですが、この宗教の特徴はいろんなものごとに特別な名前を与えているということです。例えば神の御心のために働く人々のグループを意味する「カラース」、本当はそうではない間違ったカラースを意味する「グランファルーン」、無害な非真実を意味する「フォーマ」などなど。ある特別なことに名前が与えられることによって、ひとびとの間に瞬時の共通認識が生まれ、それが「隠語」的であればあるほどひとびとの帰属意識も高まる。

名前のパワーだと思います。

もうひとつ例をあげます。

これはPRSJのPRアワードグランプリの解説プレゼンで聞いた話です。

案件は「埼玉市議会広報紙のイノベーション」、実施したのは電通PRさん、平成23年度のグランプリです。

その広報紙、表紙にモダーンなイラストをあしらって内容も読者の視点から編集・レイアウトするという斬新な刷り物だったのですが、特徴的なのがその名前で、もともとはたいていのところと同様「さいたま市議会だより」という名称だったのを、当時の議員定員が64名であったことをベースに「ロクヨン」と、まったく斬新な名付けがなされていたのです。

で、この案件のプロポーザルを作っていた時の話をしながらおっしゃったのが、「この誌名が通ったらイケる、と思ってました」ということだったんですね。

いくら優れた提案でも「市議会だより」のままで中身をこうしましょうといったのでは通らなかったかもしれないということですよね。新しいことを受け入れるには、その呼び方も新しくしなければならない。「名前」を変える決心がつけば中身も変えられる。そういうことを教えてくれる事例だと思います。

 

なので、と、短絡的に私は思います。

すなわち、提案には名前をつけよう! と。

たとえば「○○作戦」、なんなら「大作戦」というのが士気があがって良いと思うのです。

「新製品のマーケティングキャンペーンだが、これを『ヤシマ作戦』と命名する!」って言えば、たとえそれがエヴァンゲリオンからの盗作でも、なんだか襟を正さなきゃ、って気になりませんか?

 

よし、次のプロポーザルではかっちょいい作戦名をつけて企画を練るぞっ!!

…でも通らなかった時の落胆は倍増しそうですね^^;)

ビール工場の見学ツアーに行って来ました!


先日、ビール工場に行って来ました。キリンビールの「キリン横浜ビアビレッジ」の工場見学です。

http://www.kirin.co.jp/about/brewery/factory/yokohama/tour.html

知り合いのご家族に誘われて家族揃ってご一緒させて頂きました。工場見学に参加するのは個人的にはサントリーの白州蒸留所(http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/) に続く“6年ぶり2度目の出場”といったところです。

「工場見学」はここ数年、CSRの一環として様々な企業が積極的に展開しています。そのほとんどが無料で実施されていることもあり参加する人も多く、その感想がブログやSNSなどに数多くアップされているのをお見かけします(本稿もそのひとつかと)。また、クイズ番組などのテレビ素材として取り上げられていることも影響しているようです。(企業側はPRとして、制作サイドも費用を抑えて番組が作れるというまさに両得)

今回の見学ツアー、感想から申し上げると「さすが、日本を代表する飲料メーカー。申し分なし!」といったところでした。土曜日だったので工場は稼働しておらず実際の製造工程は見ることができませんでしたが、ガイド役の女性から「申し訳ございません。こちら週休2日を頂いており、本日はお休みとなっております。実際の製造工程については映像にてご覧ください」と懇切丁寧な説明を頂きました。ツアーは約70分で、そのうちはじめの50分くらいがビール製造に関する見学で、製法や歴史、環境負荷の低減などについて学ぶことができます。そして残りの20分が参加者お待ちかねのビールの試飲であり、「お一人様、3杯まで」となっていました。週末のレジャー感覚で参加しましたが、さすがにビール工場ということなのでしょうか、お子様連れは思ったよりも少ない印象でした。(それでも参加した子供たちはジュースを堪能していました)

30名程度のツアーが30分間隔で組まれており、最大で14コマも設定されています。見学設備やコースもしっかり整っていてツアーガイドも専任の方とお見受けしました。他にも様々な見学ツアーが組まれており、これだけの工場見学を維持するために「果たして年間のコストはどんなものかしら」などと下世話な関心を抱きましたが、行き届いた設備とサービスによる心地よい環境で丁寧に企業の取り組みを紹介されるとその企業へのシンパシーが高まります。結果、その企業を応援する機運が醸成できるのだから、決して疎かにできない重要かつ有効な企業活動であることを身をもって実感できた貴重な経験となりました。

これで私が下戸じゃなければもっともっと堪能できたんだろうなぁ、と美味しそうにビールを飲む方々を羨ましくみつめた、そんな蒸し暑い6月の休日でした。(山)

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”刺さる””広がる”広報的Twitter活用


近頃ますます注目度があがっているソーシャルメディア。
企業や自治体の広報活動でもTwitterやfacebookなどを使って情報発信やコミュニケーションをすることは今や珍しくありません。

そんなTwitterで先日ちょっとおもしろいことがありました。
私のアカウントはごくごく個人的なもので、趣味のことや美味しかったごはんなどを時折つぶやいているのですが、先日のお昼休み、桜がとてもキレイだったので写真を添えてつぶやきました。すると突然、ある企業のゆるキャラ広報アカウントさんからあいさつのツイートをいただいたのです。

cherry blossoms

(さらに…)

野菜の皮は捨てる?


私事ですが料理が好きで、週末になると買いもの、料理、あと片づけというお勝手仕事に励んでいます。

で、タイトルの野菜の皮。もちろん捨てていました、ちょっと前までは。しかし今は食べてます。ほとんどの野菜の皮を。そもそも野菜の皮には栄養が豊富なものが多くて、捨てるにはもったいないのですが、見た目の問題とちょっと苦味などがあって、普通は捨てますね。

えっ、どうやって食べてるか?ですよね。・・・きんぴらにします。コツは一つだけ、皮を厚くむきます。肉厚な部分に味が浸み込みますし、食感もあるので、立派な料理になります。大根、カブ、にんじん、ジャガイモ、さといも、うど、などなど。是非お試しください。

で、話しはPRに。

新聞記者が書いた原稿、量にして半分が記事になれば良いほうなのだそうです。デスクや編集長の段階で徐々に削られて記事になったのは書いた原稿の2~3割、などということも決して珍しくはない、と今日お会いした記者の方も言ってました。

じゃあ、その7~8割はどうなってしまうのでしょうか。確かに記事にはならなかったけれど、実は記者の手元には残っていますし、記憶にもしっかりと残っているのです。「削られた部分に実は結構いい話もあるんですよ」とも。

「一生懸命取材対応して話したのに記事にならなかったので残念」・・・広報パーソンなら一度ならず経験することですが、落ち込まずにいきましょう。忘れた頃に素敵に料理してもらえることもあるようです。新聞記者って、あっさりしているように見える人でも、結構よく見てくれているし、よく考えてくれているんですね。

では、どんな話しなら素敵に料理してもらえるのか。味わいがあって読みごたえがあるようにするにはどうすれば良いのか。ご一緒に考えていきたいと思っています。

(HW)

桜の開花に復興への祈りを寄せて


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先週末の3月16日に開花宣言がだされたと思いきや…、
東京の桜は、はや満開を迎えています!

当社トークスは、東京は市ヶ谷にオフィスを構えております。
少し歩けば、東京のソメイヨシノの標本木(標準木)を抱える靖国神社をはじめ、
お堀端やその他、街中そこかしこに咲き競う桜が見られます。
今まさに春爛漫といった風情。
気分も浮き立って妙に仕事がはかどる人もいるとかいないとか…。

「東郷公園」という小さな公園も、トークスのご近所の、桜の名所の一つです。
今週は、お昼にビニールシートを広げてお花見する人たちもみられました。
楽しそうですね!

この東郷公園の一角に、ソメイヨシノでない桜の木があることに、先週気がつきました。
「そろそろ咲くかな~」と公園の木々を見てまわっていたときのことです。

今回のエントリーにアップした写真の桜が、それです。
この桜は何でも、福島県三春町から寄贈・植樹されたシダレザクラで、
親木は“日本一の紅枝垂れ桜”にして国の天然記念物にも指定されている、
三春滝桜」なんだそうです!

三春滝桜は、樹齢千年を超すともいわれる、日本最大のシダレザクラです。
樹高12m、根回り11m、幹周り9.5m、枝張り東西22m・南北18m。
四方に広げた枝に淡紅色の花を無数につけて咲き誇るさまが、
壮麗に流れ落ちる滝に見たてられて、その名が付けられたとされています。

全国でも有数の桜の名木で、多くの観光客を集めてきました。
福島第一原発事故の影響で、お客さんが半減してしまったそうですが、
滝桜は健在で、4月中旬頃には見頃を迎えると予想されています。

東郷公園の滝桜の子孫も、きれいな花をつけていました。
やがてはここ市ヶ谷でも、みごとな滝桜が見られるようになるかもしれません。

先の震災から2年が過ぎました。被災地の復興を、改めてお祈りします。
(TM)

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シダレ

全景

ちょっと良いお店に行って参りました


風がだんだんと春の暖かさを帯びるようになってきまして、桜の木々のつぼみも徐々にうすピンク色に変わりつつあります。昼間は太陽の光が穏やかさを灯すようになってきました。寒い冬が終わりを迎え、春へ季節が変わろうとしていますね。
そんな穏やかな天気の中、トークスのある市ヶ谷のお隣・飯田橋駅からほど近い「カナルカフェ」というお店に行ってみました。

http://www.canalcafe.jp/restaurant/

知り合いの美容師さんから「お花見をするならお勧め」と聞いて以来、気になっていたお店です。まだお花見の季節には早いですが、初訪問。さすがに人気店だけあって少し待つ必要がありましたが、テラス席や、店内から臨む御濠の眺めがとても風情があって、素敵なお店でした。近くにお店の運営するボート場もあり、30分600円でボートを漕ぐこともできます。空いていれば、ランチタイムにトークスのオフィスからボートに乗りに行くこともできちゃいますね。
「都会の中心に居ながらにしてリゾート気分でお食事が味わえる」と謳っているこのお店、お料理もおいしく、訪問の価値ありです。ランチセットは都内の平均より若干お高めの値段設定ですが、新鮮なサラダバー、ドリンクバー、パンがついてきますので、かなりお得に感じました。今回はパスタとビスマルクピザを頂きましたが、ピザはもちもち、ふわふわの食感がおいしく、パスタはソースとパスタがほどよくからまっており、上品な風味でした。広々としたテラス席は心地よい陽が射し、午後の穏やかな時間を演出してくれます。野外デッキもあり、こちらではBBQもできるとのことです。

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外食産業は、景気の影響を受け、市場の規模が縮小していると言われています。
そうかもしれませんが、味はもちろん、サービス、お客さんへ提供する体験、見晴らしや内装、居心地・雰囲気といったお店の“場”“空間”自体への満足度など、その店ならではの複合的な魅力を提供できるところには、お客さんは集まってくるものだと思います。

業界は違いますが、PR代理店もサービス業です。私たちも、PR・広報の代行といった仕事においての複合的な魅力(例えばきめ細かな情報提供やリサーチ等)を追求し、お客様に満足してもらいたい――。ちょっと良いお店に行ってみて、そんなことを思ったりしました。

日揮の広報対応について考える


今年の1月16日13時40分(日本時間以下同、現地との時差は-8時間)頃、アルジェリア東部でプラント建設大手、日揮の日本人駐在員らがイスラム武装勢力に拘束・殺害され、日本人10人を含む多くの命が奪われるという事件が発生しました。この痛ましい事件で際立っていたのは、同社の広報対応です。報道向けの状況説明を一貫して行ったのは、広報・IR部長でしたが、苛立ちを微塵も感じさせずに、冷静に状況を説明する姿が多くの共感を呼びました。

同社が行った会見の回数を調べてみたところ、16日から25日までの10日間(1月16日20時、17日9時、15時、20時、18日9時、20日9時半、21日0時半、11時半、15時、23時半、22日15時、24日15時、20時半、25日0時、11時半)で、実に15回に上りました。(注:筆者が新聞報道等により確認できたもの、時間は目安)一見、アトランダムに見えますが、新聞の締め切りやテレビニュースの放映に配慮した時間設定になっていることがわかります。

24日20時半の会見では、安否不明だった最後の一人の死亡が確認されたことを説明、これまで気丈にふるまってきた広報・IR部長が涙で声を詰まらせる映像を見て、いたたまれない思いに駆られたのは私だけではなかったのではないでしょうか。25日の朝に、亡くなった10人のうち9人の遺体を乗せた政府専用機が羽田空港に到着し、同乗していた同社の社長が記者会見を開きました。11時半過ぎのスタートでしたが、NHK、民放合わせて6局が生中継を行いました。

今回の一連の対応に、「手本としたい」、「勉強になった」といった広報関係者の声を多く耳にしました。その一方で、「なぜ、(25日の会見まで)社長や役員が説明に出てこなかったのだろうか」という声も複数聞きました。あくまで「自分の会社で同じようなことが起こったら、どう対応するだろうか」という広報担当者の視点からの疑問ですが、意見を求められた私は、以下のように考えを伝えました。

① 社長が現地入りをいち早く決めたため、物理的に困難だった
「事件発生からしばらく時間が経過しても情報が錯綜し続け、何が真実なのかわからなかった。自分の目で確かめたいと思った」と社長が会見で述べたように、事件発生3日後には現地入りしています。従って、社長が会見をやろうにも物理的に困難だったのではないでしょうか。

② 情報が乏しい中、従業員の安全確保や安否確認が優先された
各役員も同様に、被害者やその関係者はもとより、政府、外務省、神奈川県警、従業員、顧客…等々への対応に追われていたことは想像に難くありません。(これ以外にもちろん、アルジェリア側の関係機関もあります。)また、今回の事件で日揮は全面的に被害者であるので、何よりも従業員の安全確保や安否確認を最優先に考えたはずです。この結果、報道対応を本職の部長に任せようとの判断があったのでは。併せてマスコミ側に「いずれしかるべきタイミングに社長会見を実施する」旨を非公式に伝えることも忘れていなかったのでしょう。

③ 実は社長は取材を受けていた
注意深く新聞を読むと、現地に向けて出発する19日に社長が空港で取材に応じていることがわかります。つまり、「社長が説明に出てこない」というのは誤解ということになります。(この日は広報・IR部長の会見が行われた形跡がありませんが、空港で社長とともに取材対応をしたのかもしれません。)

ここでは触れませんが、記者クラブなどからの再三の犠牲者の実名公表の要請に対し、「犠牲者の遺族、関係者に相当数の取材が行われている。これ以上のストレスやプレッシャーをかけたくないという姿勢は全く変わっていない」(1月25日付朝日新聞)と最後まで日揮は、非公表の方針を崩しませんでした。実名公表とメディアスクラムについて、新聞やネット上で多くの議論が巻き起こったという点でも考えさせられるケースとなりました。  (T)

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