生涯学習


初めまして、杉原と申します。

このスタッフブログ、更新はなんと3年半ぶりとなります…!
2015年のクリスマスイブより長い眠りに入っていたようですが、今ひっそりと目覚めました。
今後、ぽつぽつと日常の出来事等を皆様にお届けできたらと思います。

さて、世の中には様々な「会」が存在していますが、私の担当しているヘルスケアの領域も例外ではありません。
2か月ほど前になりますが、5月21日に「医学ジャーナリスト協会」の総会に参加してきました。


医学ジャーナリスト協会とは、「日々の医療の出来事を伝達する中で、国民や患者さんに貢献し、公共的・文化的使命を果たしたい」という志を持った様々な職種の方々が、交流や意見交換などによって研鑽を深める会です。

今回、その総会の特別講演として医師の中村哲先生がご講演されました。

中村先生は日本国内の病院で勤務された後、パキスタンのペシャワールという都市でハンセン病や結核など、貧困層に多い疾患の診療活動をされていました。
その後アフガニスタンへも活動範囲を広げましたが、医療活動と並行しながらある事に携わります。

「灌漑・水利事業」です。
アフガニスタンは度重なる侵略や内戦に加え、「干ばつ」によっても大変なダメージを受けました。人口の大半が自給自足の農民ですから、干ばつによる水不足で作物が作れないため、収入も得られず、自分や子どもも食べられず…という状況で多くの人々が違う土地へと避難しています。
そこで中村先生は、用水路や貯水池などを作り、医療以外の分野でも人々を救おうと動きました。

それを行った理由について、中村先生はこう仰っています。
「これが見捨てておかりょうか」と。
まさに現地の状況を見て、尽力されてきた方だからこそ言える言葉なのでしょう。

それから15年(!)以上かけて用水路・貯水池の建設、植樹を行い、今では干ばつにより砂漠化していた土地はよみがえり、避難民は元の土地に戻ってきています。

現役医師が灌漑・水利事業を行うだけでも衝撃ですが、それを形にしてしまうところに中村先生の熱意と勤勉さを感じます。

講演中の「娘の教科書を借りて、微分積分を再度一から勉強した」という言葉が印象に残りました。
医師として様々な見識を深めてこられた中村先生も、新たな分野に挑戦するにはやっぱり一から勉強するんだなあと、いつまでも学習し続ける姿勢をもつことの大切さを再認識させられました。

最近メディアでも「生涯学習」が取り上げられることが多くなってきました。意味は文字通り、生涯にわたって学習を続けていく事ですが、私は今回の勉強会を通して「自利利他」の伴った生涯学習こそ、自身をより充実・成長させることなのだと感じました。

能動的学習にプラスして利他的行動をするのは中々大変なことだと思いますが、日々の一瞬一瞬で何か人の役に立ち、それがPRにも関連する「信頼」につながればよいなと考えています。

雨が続き外に出る機会も気力も減っていますが、自己学習の機会と気力は失わないように、精進していこうと思います。

ではまた次回。

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