AKB48が何のCMに出ているか全部言える人集合!


テレビのモニタリング・調査を行っている日本モニターが10日、「2012上半期タレントCM起用社数ランキング」を発表しました。

http://www.n-monitor.co.jp/pressreiease/2012/0710.html

予想通り、といいますか、女性タレント部門ではAKB48がランキング上位を独占しています。複数のメンバーが出演のCMが多いこともありますが、計10名がランクインしており、まさに”テレビでAKB48を見ない日はない”という状況です。

参考までに、”AKB48に接している日が何日続くか”という不毛なチャレンジをしていたTwitterユーザーがいましたが、結果は70日連続だったようです( http://togetter.com/li/279938 )。これもAKB48を目にしないよう相当意識しての結果で、電車の中釣り広告からコンビニ置いてある雑誌まで至るところにAKB48がいますから、実際は365日何かしらの形でAKB48を目にすると言っていいでしょう。

いや~、AKB48ブーム、凄いですね!

……で終わっては面白くありませんので、「とりあえずCMキャラクターにはAKB48でも使っておけばいいだろ、流行ってるし」という風潮に一石を投じるべく(?)、ちょっと別のデータを引っ張り出してAKB48のCM起用について考察してみたいと思います。

宣伝会議が毎号、「企業ブランド想起率」というランキングを公開しています。このランキングの説明を引用すると、国内の宣伝費上位企業を対象に、過去半年間に流れたテレビCMの想起率、およびそのCMから企業名を想起できたサンプル数を1カ月ごとにリサーチ。これにより企業ブランドの想起率を算出。つまり、あるテレビCMが頭に浮かび、それが企業またはブランド名と結びついているランキングということになります。

その最新ランキング(2012年7月1日号)がこちら。

赤文字の企業が、「2012上半期タレントCM起用社数ランキング」に記載されている、AKB48またはメンバーをCMに起用した企業です。

ランキングを独占するほどCMに出まくっているわりに、ここでは2社のみというのは若干少ない気がします。NTTドコモ、トヨタ自動車(前田敦子さんのみ出演)のCMとも、その他のタレントがメインキャラクターになっていますので、実際の想起率に寄与する割合はさらに下がるでしょう。

違ったデータをもう1つ。CM DATABANKが毎月発表している、銘柄別のCM好感度ランキングです。

<2012年6月度 銘柄別CM好感度TOP10>

http://www.cmdb.jp/ranking/3000/201207_cmtop10_1.html

ここでもランクインは前述の「企業ブランド想起率」と同じく、NTTドコモとトヨタの2社。好感度への貢献度合いを他の出演者と分け合っている状況も同じでしょう。

企業がCMなどの広告を出す第一の目的は、企業や商品の認知度、あるいはブランドイメージをアップさせることにあります。紹介した3つのデータはそれぞれ質が違いますし、CM以外の広告手法やプロモーションの横展開もありますので一概には言えませんが、少なくともテレビCMに限れば、AKB48の起用は企業ブランドの認知度向上やイメージアップには必ずしもつながっていないように思えます。

世間は右を見ても左を見てもAKB48という状態ですので、いま起用しても、AKB48を起用した数あるプロモーション活動の”One of them”と見なされてしまっている。極端な言い方をすれば、AKB48ブームに乗って企業の認知度やブランド価値向上を狙ったつもりが、結局AKB48自身をプロモートするだけという、本末転倒なケースも多々あるのではないでしょうか。

先ほどコンビニの雑誌の話をしましたが、大抵AKB48のメンバーが表紙になっているので、最近ではもうどちらが少年マ○ジンでどちらが少年サ○デーなのか、一目見ただけでは全くわかりません(笑)

PRイベントでも、より多くのメディアを呼ぶためにタレントや有名人を起用するのは常套手段ですが、イベントのテーマや商品イメージにマッチした人物より、良くも悪くも色々な方面で話題を提供している”旬な人物”を起用する傾向がないとはいえません。結果、情報番組の芸能コーナーやスポーツ紙の芸能面での、タレントのゴシップネタ中心の露出になってしまい、PRする商品の内容が一般消費者にきちんと伝わっていのるか疑問に思うこともしばしばです。

ある程度話題性があって、メディア露出につながる人が良いが、その人物や周辺のゴシップに関心が全部引っ張られてしまってもダメ。広告やPRにタレントを起用する場合には、そのあたりの絶妙なバランスが必要ですね…。  (SI)

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