そばは立ち食い、新聞は立ち読み


難しいお話しはさておき、そばは好きでよく食べます。特に立ち食いそば。

カウンター越しに手慣れた作業を横目で眺めながら、コップの水を一口飲むころには出来上がり。

「お待ちどうさま!」の声とともに差し出される一杯のそばに、身も心も暖められた覚え数知れずの方は多いと思います。

注文してから出るまでにおよそ1分、食べるのに4~5分、しめて5~6分あまりの食事ではありますが、何とも楽しくはありませんか?

手打ちではなく機械打ち、ゆで麺の温め返し、かつ、てんぷらはほとんどの場合揚げおきだから”サクッ”とした歯触りもないけれど、そばがあり、具材があり、湯気が立ち上り、湯切りの音がする、そして丼に出汁を張る瞬間は期待感がぐっと高まるなどなど、カウンター越しにワクワクすることがぎゅっと詰まっていてなんとも楽しいものです。

書いていて思わず食べたくなってきてしまいましたが、さて、立ち食いそばはこのくらいにして、話しは新聞の立ち読みに。

私たちは毎朝新聞を10数紙読みますが、基本は立って読みます。

限られた時間の中で新聞に目を通すにはこれがいいです。

まず、割り付け(レイアウト)が俯瞰でき、どの記事が重視されているかが一目で理解できます。次に複数の見出しが視界に入ってくるので、注目記事を見つけやすいです。いわゆる視野が広い状態ですね。

勿論大切な記事はしっかりと読み込みますが、立っているという物理的な負荷と、全体を見ているという緊張感から、ついつい誘い込まれてしまう仕事と無関係の記事からは距離が保てます。結果的に”速読”ということにつながります。

これ、最初は不慣れでも、立ち読みに慣れてリズム感が出てくると、一日のニュースを全体を俯瞰しながらチェックしていくことに、面白さを感じるようになってきます。

不思議なことですが、たとえば「価格」という文字に注目してチェックしていると、「価値」の「価」にも目が反応するようになります。目も頭もよく回転している証拠ですね。

これって、いつも立ち寄る立ち食いそば屋で、具材の配置がちょっと変わったら気がつくようになるのと似た感覚かもしれませんね。

そばと新聞、どちらも背筋を伸ばして味わうのがよろしいようです。

ということで、熱々のかき揚げそばを一杯行きますか?          (HW)

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