クーラーステーションて何だ? 牛から搾られた生乳が「牛乳」になるまで―②


先週に続き、大人の社会科見学「牛乳編」の2回目です。

前回は、牧場での乳牛のようすと、牛の管理についてご紹介しました。

では、そうした生乳は、どのようにして牛乳工場に運ばれているのでしょうか?

工場では、たくさんの生乳が必要になるので、いちいち個々の牧場から
入荷していたのではたいへんです。

そこで、各地の牧場から生産された生乳を一時的に集積し、
工場に出荷するまでの間、冷蔵しておく施設として用意されたのが
「クーラーステーション」です。

今回は千葉県のクーラーステーションをお訪ねしました。

クーラーステーションでは、生乳に含まれる抗生物質、細菌数、成分などが
厳密に検査され、安全性に問題がないかチェックされています。

また、各地から生乳が集まってくることから、

どこの牧場からいつ輸送されてきたかなどの「トレーサビリティ」も徹底的に管理され、
問題のある生乳が工場に出荷されることのないようになっています。

牧場で、個々の牛が、どの時点でどんな状態にあるか
把握できるようになっていたのと同様に、
クーラーステーションでも、どの生乳が、どの時点でどんな状態にあるか
把握できるようになっているわけです。

そして、クーラーステーションは、牛乳の消費量の変化に対応して
生乳の供給量を調整する役割ももっています。

前回も書きましたように、牛乳は”生もの”です。

生産現場や工場でだけでなく、流通の過程でも
つねに冷却され続けなければなりませんし、

品質検査やトレーサビリティの管理も、どの過程でも怠ることはできません。

クーラーステーションという施設があるということを、
筆者はこれまで全く知りませんでした。

おそらく一般にもそうした方は少なくないと思います。

しかし、見学してみて、安全な牛乳を消費者に安定的に届けるために、
クーラーステーションは欠かすことのできない施設だということがわかりました。

消費者の目にとまりにくいところでも、

乳業関係者は、安全のために品質管理を徹底しています。

クーラーステーションは、関係者のそんな隠れた努力を
象徴する施設のひとつと言えると思います。

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