肩身が狭い?


「二度づけ禁止!」。言わずと知れた大阪の立ち飲み屋の定番、串カツのソースづけのルールです。

ガード下の名店となれば夕方を待たず満員で、何とかカウンターに場所をもらいたいと物欲しげな視線を投げかければ、それをキャッチした店員さんが「お兄さん、そこ。ほれ、そこに右肩入れて」と、30㎝ほどのスペースを指定してくれる。そしてめでたく、このスペースが私の「お席」ということに。

コップにビールを注ぐのも、串揚げを食べるのもすべて右手。お通しのキャベツをつまむのも、当然右手一本。

文字通り「肩身の狭い思い」ですが、ま、しかし、これこそ楽しくもうれしい肩身の狭さですね。

 

ところで、つい最近本当に肩身の狭い思いをしました。通勤電車の中でです。

たまたま座席に座って新聞を読んでいたところ、車内放送で「お客様にお願いです。社内が込みあっておりますので、新聞・雑誌をお読みの方、リュックサックを背負っておられる方は、周りのお客様にご配力下さいますよう、お願いします」というアナウンス。

 

が~ん!! 通勤電車の中で新聞を読んでいる私は、ひとつ間違えると邪魔者になる存在と見られていたのです。

確かに、満員電車の中で新聞や雑誌を読むときは、肩幅より広げないように気をつけて紙面を折りたたむのがルールです。私もこのルールをしっかり守っていますが、改めて車内放送で言われてみると、ちょっとショック。

そんな時のためにデジタル新聞購読という手もあるのでしょうが、私個人は新聞の”現物原寸主義”ですので、どんなに肩身が狭くても、「紙」で読みたいと思っています。

なぜかって? 新聞はあの原寸で読む、視ることで感じるものがあるのです。

スポーツの感動シーン、事故現場の凄惨な光景、心和ませる温かいひとコマ、、、報道写真はなおさらです。

 

仕事として新聞を読み、視る毎日を過ごす身としては、肩身の幅に拘わらず、常に報道からリアリティを感じとるアンテナを張り続けていかなければ、との思いを新たにしています。で、このアンテナは目には見えないので、いっぱいに広げて。

 

(HW)

 

 

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