6,500万年前の地球上の生物を想像

古生物学のクイズ。次の文章は正しいか誤っているか。――恐竜が人々を食べようとして、あるいは他の目的のために追いかけたなどということはありえない。小説(SF)は別として。

世界の3大恐竜博物館のうち、1つはカナダ、残る2つは日本と中国にある。これら博物館はいずれも絶滅した巨大動物の骨格が発見された内陸部に近い場所につくられた。

中国の自貢恐竜博物館(四川省自貢市)は大きなスペース(62平方キロメートル)を持つ公園内の一角で1987年1月に開館した。所有する化石の数は「数千」に及ぶという。

カナダのロイヤル・ティレル(古生物学)博物館は「1985年9月25日に開館、それ以後1年間の入場者は50万人以上で私たち関係者の予想を上回りました」と同博物館のウェブサイトは記している。

アルバータ州立の同博物館を運営するのはアルバータ州文化・コミュニティ・スピリットと呼ばれる組織で、古生物学の教育に貢献しているようだ。およそ2万6,000人の生徒が毎年セミナー類に参加している。ただし、入場者数は初年度の熱狂ぶりの後、年間40万人弱に減ってきた。

子供は巨大な恐竜の骨格を見て畏怖し夢中になる。ティレル博物館が所有する完全な恐竜の骨格は50体を超える。科学的な説明では、13万の標本を保持し、毎年2,000点ほど増やしている。

近年のメディア発表の見出しを見ただけでも活況がうかがえる。「角付き恐竜の新標本を発見」(日付不明)、「新恐竜(ハドロサウルス)をアルバータ州ルヅク近辺で発見」(日付不明)、「当博物館が化石化した魚の新標本を発見」(2013年3月)、「フォート・マクマレイの道路建設現場で海洋爬虫類の化石を発見」(2012年12月)といったふうである。

この博物館は地質学者ジョセフ・バー・ティレル(1858~1957年)の名前を冠している。彼はカナダ地質調査所の仕事で石炭を探索している時、同国初の肉食性恐竜の頭蓋骨を偶然発見した。

ティレル博物館は福井県勝山市にある県立恐竜博物館と2000年11月に姉妹博物館の協定を結んでいる。

福井県立恐竜博物館の前史は1982年にさかのぼる。ワニの化石化した歯が川の崖で発見されたのが、この年だった。ワニの骨格とともに恐竜の骨もやがて発掘され2000年の博物館開館となった次第。今では草食性のフクイサウルスを始め42体の恐竜の全身骨格を有している。ティラノサウルスのロボットもある。

博物館の県庁での担当部門は観光営業部である。最近2年度の入場者数は各70万人を超えた。

クイズの答え。正しい。恐竜と人類は別の時代に存在。恐竜は白亜紀まで生きていたと推察される。これはおよそ6,500万年前までである。人類(ホモサピエンス)が地球に姿を現したのは300万年前から700万年前程度なのだから。

潮昭太(東京在住フリーランス記者)

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