世界の観光旅行、カナダ・日本は2軍で大いに努力

「中国はカナダを訪れる観光客の数でイギリスを抜いて、2位と3位が逆転しそうである」とグローブ・アンド・メール紙は7月1日に伝えた。「この逆転が実現しそうなのは今年末で、中国を上回るのは米国だけとなりそうだ」。

エコノミスト誌(3月28日号)は日本での「外国人観光が本格的ブームになったのは昨年からであり、政府が期待していた数字をはるかに上回っている。2014年の外国人観光客は1,200万人を超し、このうち1,100万人がアジア諸国からで、前年比30%弱という伸び率になった。中国人観光客の日本訪問は前年比80%以上の増加で、中国の旧正月中には45万人が中国大陸から日本にやってきた」と伝えた。

同誌はこの大幅増加を「大きな動機」のためだ、と報じた。つまり、日本円が人民元に比べ40%も下落したことだ。

中国の観光旅行での飛躍は、他の関連統計を見ても明白である。

2014年に中国を訪れた外国人観光客は5,560万人で世界第4位だった。上位3カ国はフランス(8,370万人)、米国(7,480万人)とスペイン(6,500万人)。世界観光機関(WTO)の発表であり、中国はイタリア(4,860万人)を上回った。

同じくWTOの発表で、観光客が旅行先で落とす国別収入金額では、中国(569億ドル)はアメリカ(1,772億ドル)とスペイン(652億ドル)に次ぐ第3位で(1位と2位の金額の大差に注目したい)、フランス(554億ドル)、中国のマカオ(508億ドル)とイタリア(455億ドル)を上回った。

これらのトップ10カ国ランキングにはカナダも日本も登場しない。

しかし、両国は世界経済フォーラム(本部はスイス・ダボス)がまとめ、7月6日に公表した観光競争力2015年版ではトップ10カ国に入っている。

ここでは日本は第9位(前年は14位)で、カナダは第10位(前年は8位)となった。トップの8カ国はスペイン(前年4位)、フランス(7位)、ドイツ(2位)、アメリカ(6位)、英国(5位)、スイス(1位)、オーストラリア(11位)とイタリア(26位からの躍進)だった。

WTOによる、観光客が外国旅行の際に費やす国別支出額統計では、カナダは338億ドルで世界8位だった。中国はアメリカをかなりの差で負かし1位だった。中国の1,640億ドルに対し米国は1,041億ドルだ。カナダ人が観光旅行で落とした金額は、日本で観光客が費やした189億ドルを大きく上回った。日本の数字はエコノミスト誌による。だが、日本が得た金額は2012年に比べ、ほぼ2倍だった。

グローブ・アンド・メール紙が政府統計などに基づきまとめた、今年1~4月にカナダを訪れた国別観光旅行者数は、アメリカ(220万人、前年同期比5.9%増)、イギリス(134,392人、4.8%増)、中国(107,351人、20.4%増)、フランス(100,010人、2.9%増)と日本(58,143人、2.7%増)という順位だった。

潮昭太(東京在住フリーランス記者)

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