古い冷蔵庫を買い換える理由とは

日本の典型的な家電製品販売担当者は、潜在的なお客さんに説明をする際、新型の冷蔵庫などの諸製品がいかに電力消費を減らせるかという点を力説しがちである。

販売員は日本の電力・ガスの値段がいかに高いか、国際的な比較を引用してセールス・トークに説得力を持たせることが出来そうだ。電力業界の研究組織である電力中央研究所(電中研)は、主要工業国のエネルギー価格をデータベースに収めている。

電中研が公表する10カ国の比較では、水力発電所と豊富なガスに恵まれたカナダが、料金の低さで抜群だ。

産業用の電気料金で、カナダはキロワット時当たり9.51円だから、韓国(7.41円)とアメリカ(7.43円)に次ぐ低さである。ただし、韓国のこの数値のみ2009年現在、カナダは2013年、米国は2014年である。

カナダの家庭用電力料金は10カ国の内、もっとも安い10.26円。同国に続くのは韓国(2014年に11.60円)とアメリカ(13.23円)。産業用電気料金では、イタリア(34.68円)に次いで、日本(19.91円)が高い。

韓国国民が低料金を享受できるのは、電中研によると、家庭用公共料金を抑えるという政府の方針のおかげである。

家庭用電気料金がもっとも高いのはデンマーク(42.67円)で、後に続くのはドイツ(40.99円)、イタリア(32.46円)、スペイン(29.80円)。さらに英国(27.08円)と日本(26.81円)が続く。

ガス料金ではカナダは、産業用・家庭用ともに、10カ国の内、もっとも低料金となっている。産業用は立方メートル当たり14円、家庭用は34.50円だから、アメリカ(各々20.26円、46.67円)よりも格安だ。

産業用ガス料金の最高値は韓国(104.73円)で、接近しているのが日本(89.96円)だ。電中研の説明によると、日本のガス料金の高値は2011年3月の福島第一原発事故以来ずっと続いている。

韓国だけは例外だが、家庭用のガス料金は産業用よりも高値になっている。日本が最悪(182.42円)でスペイン(152.85円)とデンマーク(152.62円)が続く。

東京の家電販売担当者は、エアコンが現代風(そして金のかかる)生活の象徴であるけれども、冷蔵庫が家電製品のなかで、もっとも電力を消費するものだと説明する。一日24時間稼動しているからだ。最新型を買えば、年間の電気料金は1万円以上から6,000円程度に減らせるとも教えてくれる。

潮昭太(東京在住フリーランス記者)

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